【小豆島 木桶職人復活プロジェクトレポート】
2020年1月21日22日、小豆島へ「小豆島 木桶職人復活プロジェクト」体験に行ってきました!校長の原有紀です。
この「小豆島 木桶職人復活プロジェクト」は、2011年の秋にヤマロク醤油さんが立ち上げたプロジェクトですが、その背景には、日本の発酵文化を継承していくために大切な「木桶文化」の最大の危機から始まったそうです。その最大の危機とは、「木桶」職人がいなくなる!という危機的状況。日本で唯一残った大阪の木桶屋さんが今年いっぱいで職人がいなくなるそうです。

古来より受け継がれし日本の発酵食文化、酒、味噌、醤油、酢、みりんなどは、江戸時代まで「木桶」によって醸されてきました。発酵調味料の全ては、乳酸菌や酵母菌などの「微生物たちの力」によって造られます。人間が造るのではなく微生物が造るのです。よって人の仕事は彼らが暮らしやすい環境作りのお手伝いをすることです。つまり、彼らにとって最高に居心地の良い環境を創ってあげることができれば、最高においしいものができます。これは、当蔵も同じで、天然醸造で醸される信州イゲタ味噌は、蔵に住み着く乳酸菌、酵母菌などの微生物の力で味が決まります。

信州上田も昭和初期までは、味噌蔵も木樽を使っていました。当蔵ももれなく木樽でした。しかし、保健所の指導により木樽は廃止。FRPなど合成樹脂の樽に代わりました。
信州イゲタ味噌では、唯一、蒸かしの作業を、いまだに木桶で行っております。しかし、醤油蔵から譲り受けた昭和29年に作られた木桶も、66年の月日がたち傷みがひどくなってきました。何とかしなければ…と思っていた頃、この「小豆島 木桶職人復活プロジェクト」に出会いました。そして今回、念願叶い、小豆島まで行くことができた、というのが経緯です。
全国に残った醤油屋の木桶は約2000本。その半数の約1000本が小豆島にあるというから驚きです!「うちの木桶が残っているのはお金がなかったからですよ」と笑顔で語るヤマロク醤油5代目山本康夫氏。この山本氏の木桶への危機感、そして木桶で醸す醤油への情熱によって「小豆島 木桶職人復活プロジェクト」が始まりました。

詳しくはこちらのHPより♪
http://yama-roku.net/yamaroku/oke-project.html
2011年から始まったこのプロジェクトも、今では全国からたくさんの醸造家が集まって来るそうです。21日にお会いできた方は、秋田の新政酒造、剣菱酒造、薩摩酒造、やまね酒造、鈴木醤油さんなど。23日からは「木桶による発酵文化サミット in 小豆島」が開催され、さらに全国から醸造家、建築家、クリエーター、デザイナーなど多くの関係者が集うそうです。このプロジェクトに参加してみて、日本の発酵文化はここに未来があるのではないか。という思いが沸き上がってきました。
木桶への情熱を同空間で感じることが出来ましたこと、日本発酵文化協会はじめ、出会った皆様に心より感謝申し上げます。

全国から集まった有志の皆さんで木桶が作られていきます。


底板をはめているところ。

出来上がった木桶の底に、ヤマロク醤油五代目山本氏が筆入れします。

その後、参加者みんなで筆入れ。とても光栄でした。

この底を次に見れるのは150年後、木桶を壊すときだそうです!

完成した木桶に水をはり、隙間を木の膨張で埋めていきます。

水か漏れてきてる。

木桶に欠かせない「たが」を編んでいる画。

私たちも「たが」の編み方を教えて頂きました!







