発酵を学ぼう!見よう!
やってみよう!使ってみよう!
当学校で行う講座のコンセプトは、発酵の専門知識を学ぶのではなく、「発酵」についての基本的な知識を身に付け、女性として健康的な生活を送るための食生活を目指すこと、また、そのために発酵食品の最適な活用方法を学ぶものとなっています。発酵食品の製造に関わる女性のスペシャリストによる現場の話から、料理研究家による食材として活用するための講座など、学びから応用までと幅広い角度から発酵の世界に触れることで、知識のみならず、日々の生活に当てはめられる知恵としても身に付けられる内容の講座を目指しています。
本講座は「講習」「見学」「実践」「応用」の4回を1セットとする基本講座で構成されており、各分野の担当講師によって、具体的な学びの場が提供されるものとなっております。
【受講生】1期10名程度
【期 間】9月~翌年5月まで
【回 数】1期4回+修了企画
【受講料】実費のみ負担
※受講申し込み等についてはこちら
発酵の基本を学ぼう!【講習】

講師:原有紀[発酵プロフェッショナル]
発酵プロフェッショナルや唎酒師の資格を持ち、味噌醸造や甘酒醸造の現場で毎日のように発酵と向き合っている、信州イゲタ味噌醸造蔵元 酒の原商店の5代目女将である原有紀氏が講師を担当します。
発酵とは何か?という多くの人にとって曖昧な部分を、根本的に判りやすく、日常に当てはめながら紐解いていきます。そもそも発酵ってどんな状態?発酵と腐敗の違いとは?発酵食品が体に良いと言われる理由は?女性が健康と美を手に入れるために必要な発酵食品との関わり方など、あらゆる角度から「発酵」を解説します。
発酵の現場を見に行こう!【見学】

講師:岡崎美都里[杜氏]
350年の歴史を持つ老舗の酒蔵にて、日本に20人強しかいない女性杜氏として、発酵食品の第一線で活躍する岡崎美都里氏が講師となり、自社の酒蔵の中を見学しながら、日本酒の醸造工程などを学びます。
東京農業大学で醸造学の勉強をし、大手酒販売会社に就職の後、岡崎酒造で代々続く杜氏からも技術を学び、信州の自然で出来る最高の日本酒を目指して研究を重ねている岡崎杜氏が、製造の現場にて解説をしてくださいます。繊細な技術はもとより、発酵食品の面白さや難しさなどを実感しながら学ぶことが出来る講座です。
発酵食品をつくってみよう!【実践】

講師:市川絢子[味噌ソムリエ]
上田市内の小学校や地域のイベントなどで、味噌づくりのワークショップを数多く開催している武田味噌醸造の市川絢子氏。味噌ソムリエや味噌製造技能士の資格を持ち、味噌に関する歴史や効能、種類や材料などの豊富な知識をベースに、蔵元である強みを活かした、味噌醸造の基本がわかる体験型の講座。
普段の生活ではあまり、存在自体を気にした事が無い「味噌」が、どのような材料で、どんな過程を経て出来上がっていくのか、またその味噌が、時間と共にどんな変化をしていくのか、実際に味噌づくりを体験しながら学んでいきます。自分たちが作った味噌がどんな味に仕上がるのかもワクワクする講座です。
発酵食品を使ってみよう!【応用】

講師:王鷲美穂[おうち料理研究家]
身近な食材や調味料で美味しい料理が楽しく作れる「Ohisamaお料理教室」の主宰である王鷲美穂氏が講師となって、発酵食品の魅力を活かした料理を考える講座。2019年5月の発酵まつりでは、信州上田の発酵食品を活用した「艶御膳」をコラボ商品として発売し、大きな話題となりました。
この講座では「料理」の基本も学び、発酵食品と食材との相性や、その食材を活かす料理方法など、発酵食品の特徴や性質を考慮しながら、美味しい料理が出来上がるまでを料理研究家から学びます。発酵食品だけでなく、料理の魅力も学べる贅沢な講座です。
発酵食品と触れ合おう!【特別】

非常勤講師[その他の発酵食品に関わる職人]
常勤講師以外に、ワインやチーズ、パンなどの発酵食品の製造に携わる職人の方々をお招きしたり、イベント会場にて特別な講演を聴くなど、その時々の旬な話題を学ぶための特別講座。
発酵をテーマに活躍される様々な講師との出会いもまた、本校での大きなメリットの一つです。
講座修了企画【応用・実践】

柳町発酵まつり[5月開催のイベント]
現在、上田市内でも大きな注目を集めている上田城の城下町「柳町」で、毎年5月に開催されている「柳町発酵祭り」を会場に、発酵の女学校による修了講座を行います。講座を通して学んだことを、一つの形として表現し、発酵祭りにて発表します。
<城下町「柳町」とは>
上田城の北東の角に位置する城下町。江戸時代は北国街道の宿場町として、明治時代は養蚕都市として、呉服問屋が立ち並んだ商業地。現在は、観光バスが年間1000台ほど立ち寄る観光スポット。
老舗の酒蔵、味噌蔵、人気のパン屋やワイナリーなど、発酵食品を取り扱うお店が揃っていることもあって、2015年より「柳町発酵祭り」がスタートし、2018年には「全国発酵サミット in NAGANO」のプレイベント会場として選ばれ、大きな話題となりました。2019年には、うえだ発酵四姉妹がプロデュースした「艶御膳」の発表など、年々、発酵をテーマにした話題が大きくなっており、信州上田における「発酵食品の聖地」として注目されています。